フォト

その他のアカウント

各種登録ボタン

  • この記事を共有しませんか?
  • この記事を定期購読しませんか?
    (作動しないブラウザもあります)

ブログランキング参加中

  • ランキングに参加しています。
    ぜひクリックをお願いします。
    他のブログにもたどりつけます。

    にほんブログ村 病気ブログ てんかんへ

    にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ





ツイッター

« てんかんとケトン食療法の歴史:発展期 | トップページ | Dravet(ドラベ)症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)とは? »

2013年2月 7日 (木)

てんかんの診断:多彩な発作と類似する発作

これまでに、
てんかんの様々な事柄について、
少しずつ書いてまいりましたが、
今一度、
てんかんの診療の基本についても、
少しずつ書いてまいりたいと存じます。

てんかんの診断は、
・問診―症状や経過など
・診察―軽微な麻痺や異常な反射の有無など
・検査―脳波や脳画像の異常の有無など
を総合して確定する必要があります。

しかし、
てんかんには多種多様な発作があるため、
てんかんを他の病気と見誤られてしまうこともあれば、
他の病気をてんかんと見誤られてしまうこともあります。

てんかんと気がつかれにくい発作としては、
・一瞬のみ頭をカクっとさせる点頭(スパズム)発作
 (点頭てんかん/ウエスト症候群)
・突然に転ぶ失立発作
 (ミオクロニー失立発作てんかんなど)
・数秒から十数秒くらいボーっとする欠神発作
 (小児欠神てんかん、若年欠神てんかん)
・一瞬のみ腕をビクっとさせるミオクロニー発作
 (若年ミオクロニーてんかん)
・嘔吐してボーっとする焦点性(部分)発作
 (パナイオトポロス症候群/早発小児後頭葉てんかん)
・うまくしゃべれなくなる焦点性(部分)発作
 (中心・側頭部に棘波を示す良性小児てんかん)
・幻視、幻聴、幻覚、幻味、幻臭、恐怖感、既視感などの
 焦点性(部分)発作
 (後頭葉てんかん、側頭葉てんかんなど)
・夜中に突然に暴れだす焦点性(部分)発作
 (前頭葉てんかんなど)
など例を挙げればきりがありません。

これは、
てんかんは全身がガクガクする強直間代発作のみ、
という勘違いが原因であることもあれば、
てんかんの専門医でも出会ったことのないまれな発作、
ということが原因であることもあります。

例えば、
ミオクロニー発作は朝に起こりやすい発作ですが
朝食時にお箸を投げお茶碗を落とすために、
学校に行きたくないために「わざと」やっているとして、
心因性」として何年間も治療されていた方もいらっしゃいました。

また、
てんかんと勘違いされやすい発作としては、
・赤ちゃんが大泣きしている最中に真っ青になりけいれんする発作
  (泣き入りひきつけ/憤怒けいれん)
・小さな子どもが胃腸炎の最中にけいれんする発作
  (軽症胃腸炎に伴うけいれん)
・思春期の子どもが立ちあがった直後などに倒れてけいれんする発作
  (神経調節性失神など)
・子どもが目をパチパチ、ギョロっとさせたり体の一部をグイッとさせる発作
  (チック)
などがあります。

特に、
失神につきましては、
「失神ではけいれんしない」という通説も一因となっており、
実際には短時間ですが強直や間代をともなうことがあります。
多くは、
「起立性調節障害」などの良性の疾患が原因となりますが、
まれに、
「不整脈」が隠れていることがあり注意が必要です。

ですので、
てんかんの診断の第一歩は、
その症状や経過を入念に詳細に確認することにより、
・既知のてんかん発作に合致するか?
・既知のてんかん類似発作を否定できるか?
ということからはじまります。

もちろん、
多くの方では問診のみでもおおよその診断が推定できますが、
なかなか判断がつかないときには「ビデオ」が威力を発揮します。

最近は携帯電話で容易に動画が撮影できるようになりました。
まれな発作では撮影は難しいですが、
1日に何回もある発作では撮影することができます。
それを診察時に持参していただければ、
診断に直結することもあります。

てんかんを他の病気と見誤られてしまうことも、
他の病気をてんかんと見誤られてしまうことも、
どちらも重大な問題です。

しかし、
てんかんはすぐに治療を開始しなくても、
最終的な治癒率に影響はしないとされていること、
そして、
他の病気をてんかんとして治療を開始してしまうことは、
医学的、社会的な不利益がより甚大であること、
などからは、

てんかんかどうかの判断がつかなければ、
まずは注意深く見守って見極めていく方が良いと考えます。

ランキングに参加しております。
この記事が役立ちそうと感じた方は、ぜひクリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ てんかんへ
にほんブログ村

« てんかんとケトン食療法の歴史:発展期 | トップページ | Dravet(ドラベ)症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)とは? »

てんかんの診断」カテゴリの記事

てんかん診療の基本」カテゴリの記事

コメント

先日9ヶ月の息子が大泣き後、チアノーゼ出現と目玉が上転、四肢 の力が抜け意識焼失(おそらく2分程度)、 少 し痙攣したため、検査入院しました。 レントゲン、心電図、血液検査、異常なし。 し かし、脳波検査で左頭頂部の紡錘波描出不良の ため、 境界との診断でした。 また発作を起こした場合は、再受診してくださ い。てんかんの薬は今は不要とのこと。

境界という診断がいまいち理解できません。し かし、担当医師も、小児神経の専門家ではな く、週に一度病院に来る脳波の先生の診断を伝 えたという具合で曖昧模糊とした説明でした。 そのため、紡錘波描出不良、および、境界とい う診断の捉え方がわかりません。てんかんや点 頭てんかんの疑いはどの程度でしょうか。泣き 入りひきつけではなく、てんかんなのでしょうか。
このままだと、発作待ちということになります が、発作は脳にダメージを起こす可能性がある のではないですか?大変不安なのですが、小児 神経の専門医のいる遠くの病院を受診するべきか悩んでいます。

もしお時間があればアドバイスいただけたら光栄です。

アーヤさん、はじめまして。

ウェブサイト上では診断についての判断をすることはできません。
ご不安があればセカンドオピニオンの受診をお勧めいたします。

以下はあくまで一般的な事柄です。

泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)の診断は、
泣いている最中のどのタイミングでの「ひきつけ」かが重要となり、
「ギャー」と強く泣いて息を全て吐き出した後に、
そのまま息を吸わずに青くなりぐったりして少しけいれんする、
という特徴があります。

脳波の判読につきましては、
「正常」、「境界」、「異常」に区分され、
「正常」とも「異常」とも判断がつかない場合や、
「正常」とも「異常」とも確定していない所見がある場合に、
「境界」とすることが多いかと存じます。
「左頭頂部の紡錘波描出不良」につきましては、
実際の脳波を拝見しておりませんので判断できません。

点頭てんかん(ウエスト症候群)は、
頭がカクンとして下がり腕がグイッと上がる点頭(スパズム)発作と、
てんかん波が入り乱れたヒプスアリスミアという脳波が、
特徴になります。

どうぞよろしくお願いいたします。

さむ先生
ご丁寧な回答ありがとうございました。
泣き入りひきつけや点頭てんかんの特徴がよく分かり、素人判断ですが点頭てんかんの発作らしきものは今のところ見たことがないなと、少々安心いたしました。

はじめまして!
2児のママしてます、ゆまと言います。
下の子が生後4ヶ月になる直前にウエスト症候群と診断されました。
デパケンから始まり多種薬を試し、ACTHも二回しても再発ばかりで…ただ今ケトン食をしています。
来月で一歳になりますが身体はまだ4ヶ月ぐらいで首もまだしっかり座ってません。
はっきり言うて本当にこのまま完治するのか不安です。
とりあえず3ヶ月間ケトン食を続けて効いてなさそうなら脳梁離断の予定です。
脳梁離断は確実に良くなるのでしょうか?(;_;)
希望を持ちたいのに持てません。

ゆまさん、はじめまして。
脳梁離断術は、
以前は発作を和らげる「緩和療法」の位置づけでしたが、
最近では点頭てんかん(ウエスト症候群)の点頭発作(スパズム発作)が
手術後になくなったとの報告もされており、
一定の期待ができる治療法かと存じますが、
手術前に効果を確実に予測することはなかなか難しいと考えます。
良くなることを願っております。

はじめまして。
昨日、5歳の娘が全般性てんかんの疑いと診断されました。

今までに2回の痙攣を起こしており、今回脳波の検査をして、てんかんと診断されました。

医師から
①薬の服用を開始する
②3回目の発作が起きるまで様子をみる
この2択から選んで下さいと言われました。

薬の服用を開始すれば2年間は毎日飲まなければならないことと、薬の副作用として眠くなることとたまに気持ち悪くなる子がいるそうです。
薬を服用しないのであれば、一人遊びなど一人にさせないことと、半年に1回脳波の検査をすること。
このまま、ずっと発作が起きず治ることもあると言われました。

どちらを選べばいいのか悩んでいます。

薬を飲むのが嫌いな子供なので2年間毎日飲むのは苦痛なのではないのか・・・と思うことと副作用のことが気になります。
もしこのまま発作が起こらない可能性があるなら、このまま様子を見た方がいいのでは・・・とも思います。

どちらが最善の選択なのでしょうか。

宜しくお願いします。

はじめまして。
小1になった、ドラベ症候群の双子を持つ母です。
小学校の特別支援学級に通っています。
入学以後、双子の妹の発作が頻回に起きるようになり、薬が2回増量になりました。(現在、デパケン、臭化ナトリウム、マイスタンで、マイスタンのみ最終倍量まで増えました)
担任の先生、支援級の先生とも、すぐ、発作ですと連絡をいただくのですが、マイスタン増量による眠気なのか脱力発作なのかの区別がいまいちわからないままなのでは?と不安になってきております。
うち2~3回は私が確認した発作ですが、、、
発作報告が続き、主治医に相談するたびに、「発作でしょう、薬増量となるのですが、」このまま薬を増量しつづけていて大丈夫なのか不安でいっぱいです。
それでなくても、眠気もつよく、ふらつきもあります。
彼女の明るさが最近なくなってきているように思い悲しくなります。
動画撮影もお願いしているのですが、難しいのか、なかなか協力してもらえません。
彼女の年齢、体重ではマックスだといわれています。
ドラベ特有の多種多彩な?発作のため、ボーっとしていても発作かもと言われる現状。お忙しい中、申し訳ありませんが、なにか、よきアドバイスがいただけませんでしょうか。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/590647/56713223

この記事へのトラックバック一覧です: てんかんの診断:多彩な発作と類似する発作:

» てんかん 最新情報 - 知識陣 (健康 医療) [知識陣 健康]
てんかん に関する最新情報 [続きを読む]

« てんかんとケトン食療法の歴史:発展期 | トップページ | Dravet(ドラベ)症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)とは? »

ブログを読まれる前に

  • このブログの記事は、
    あくまで一個人の見解です。
    診療を提供するものではなく、
    記事の解釈により生じた問題に
    責任を負うものではないことを、
    あらかじめご理解ください。

全過去記事一覧

ブログへのリンク

  • もちろんリンクフリーです。
    ぜひ他の方へもご紹介ください。
    このブログのバナーになります。 子どものてんかんのブログ
    バナーの貼り付け方

てんかん関連リンク集

てんかん患者さんリンク集

ブログ村情報

無料ブログはココログ

ブログ管理用